堀木エリ子さんの講演
これでもか、というくらいに雨が降リ続いています。
GWも半ば。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
何とも言えぬやりきれない事故が続いており
そのことを考えると胸が痛く落ち込んだりしております。
残りのGW,
いや、GWに限らずですが、
くれぐれもくれぐれも気をつけたいです。
私も車を運転する者として、肝に銘じてまいります。
さて大々的な掃除も終わり、長年の垢を落とし、
(って大げさ^^;)
やっと落ち着いたので、先日行った講演のこと書きます。
すごーく長くなりそうですが、自分の記録のためにも残させてもらいます。
『サクセスウーマン講座』
というタイトルのそれは、
私の後輩でもある、プランニングプロデューサーの次屋妙子さんが主催する女性向け講座で
『夢への挑戦に手遅れはない!』
という、何とも魅力的なサブタイトルがついています。
いいねいいね~~。
何かを始めたい人の背中を押してくれる、という講演。
次屋さんからお誘いいただき、私も、自分を鼓舞する材料、
成長のきっかけになったらな、という思いから、行かせて頂きました。
恐れ多くも、ずーっと以前に私も講師として出させてもらったことがあったのです。
今思い出してもお恥ずかしい限り。
もちろん、その時は最後に歌わせてもらったり、
精一杯やらせてもらいましたけどね
さて、そんなことはさておき、
講師の堀木エリ子さんは和紙デザイナー。
いや、“和紙デザイナー”とだけ呼んでしまうのは、
何だか物足りないくらい、多岐に渡ってご活躍のスーパーウーマンなのです。
優秀な成績で高校を卒業し、
大学進学よりもむしろ社会に即役立てる銀行員の道を選び、
あるご縁をきっかけに、和紙製造会社の事務員に転職。
それが堀木さんと和紙との出会いでした。
ですから、美大を出た、とか、
デザインを勉強してた、とか、
そうゆうことではまったくないのです。
そんな堀木さんが“和紙デザイナー”と呼ばれるまでの道程は運命のめぐり合わせとしか
言いようがない!
初めて福井の和紙工房を訪ねた時のこと。
極寒の工房内で、冷たい水の中で手をパンパンに紫に腫らしながらも
真剣な眼差しで紙を漉く(すく)職人さんたち。
それはもう、感動とかそんなん通り越して衝撃!だったそうな。
(あれ、急に日本昔話になっちゃった
)
しかし
その後その会社が倒産…。
どんなに素晴らしい手漉きの和紙も、機械漉きの和紙の“量産”、“安価”にはかなわない。
こんなんでいいのか。
日本の伝統はどうなるんだ。
何より、その伝統技術の裏にある、職人さんたちの精神性はどうなる!
堀木さん曰く、その時、“腹の底からパッション”が湧きあがり
この伝統を守って行かねば!と思ったそうです。
誰もやらないのなら、私が守って行く!
と若干20代の堀木さん、無謀?にも決意するのです。
これ、すごいねーーー。
私がやる!ってーのがすごい。
その後、これもご縁である人に投資してもらって
和紙の会社を立ち上げるのです。
でも、その時、100人の人に相談したら、
120人の人に
『そんなん出来るわけない』
って言われたとか。
京都ご出身の堀木さん。
優しい京都弁で、面白おかしく、早口でしゃべりはるもんで、
もう、終始会場笑いが絶えない
その後は“腹の底からのパッション”を保ちながら、
有名デザイナーに依頼し、都内一等地の場所を直談判で押さえ
和紙の個展を開き反響を呼ぶも大、大借金!
危うく社長解雇!となりそうになるが和紙を使ったお酒のラベルで持ち返す。
↓

波乱万丈を繰り返しながら
会社を維持していくのです。
この“腹の底からのパッション”。
堀木さん曰く、かなり曲者で、何度も折れそうになる、萎えそうになる。
これ、共感できます。
いつもいつでも“熱く”いられないもの。
しかし、その折れそうになった時、萎えそうになった時にどう立ち上がるのか!
ここが大事。
この、折れる、とこまでは誰も一緒なんだけど、この後なんだよね、問題は。
私なんてしょっちゅう折れちゃってなかなか復活できないからなぁぁ。
そのたびに堀木さんがされてること…。
それは、原点回帰。
それは気持ちの上でも、技術の上でもだと思います。
自分が何故、このパッションを持ったのか。
あの極寒の工房で感じた衝撃。
また、昔ながらの和紙の本当の良さ、魅力とは何か。
そこに立ち返ってまたスタートする。
堀木さん曰く、
“知らないことは“武器”ということ。
起業の時もそうですが、どんな壁にぶつかっても、
それはなかなかできることじゃない、ということがわからなかった、そうです。
それは、ある意味、その世界ではド素人だった堀木さんだったから、かもしれません。
ナマジ知ってると、できない理由を並べ立てて挑戦することをしない、からです。
堀木さんの中に『できない』という選択肢はない、のです。
できる前提で物事を進める、そうです。
わ~お。
これもまたすごい。
できっこないじゃん、って自分で決めちゃうの、損ですね。
私、このタイプ
目からウロコでした

そしてまた曰く、固定概念を打ち破る!
のが信条。
いつもいつも、
和紙だから、
とか、
伝統を守りたいから、
という概念を捨てて進んで来たそう。
その結果、
世界的チェリスト、ヨーヨーマの舞台芸術を手がけたり、
でこぼこの和紙に写真をプリントしたり、
はたまた、バカラと手を組んだり、と
初めてのことをいっぱいやっていらっしゃいます。
特に、このバカラとのコラボの際のエピソード。
フランスはパリにて打ち合わせ中。
バカラ社が
『今年はバカラ社はLEDのライトで行く』という方針を示したそう。
LEDは、青みがかった真っ白い色。
どう考えても赤くて暖かみがある和紙の特徴とは合わない、
これだけは歩み寄れない、と思ったとか。
しかし待てよ。
和紙=赤くて暖かみのあるもの…
これこそ固定概念!ではないか、と気づいた堀木さん、
よし、チャレンジしましょっ!
と腹をくくったそうな。
そして
バカラと和紙の素晴らしいコラボ・シャンデリアが誕生するわけであります。
常に、目の前の人の要望に精一杯応える、
ことを繰り返して来た結果、今があるとのこと。
ある意味、
自分から何かを生み出そう、というところからは始まっていないそうです。
途中大病を患い、遺言状をしたためたことも。
それをきっかけに、毎年遺言状を書いてるそう。
書くことによって、自分を整理できる、やりたいことがまとまる。
ぶれない自分を作れる。
死に様は選べないけれど、生き様は選べる。
成り行きの人生を歩むのか、自分で選んで進むのか。
もう、胸の痛い話が次々と出てまいります。
あっと言う間の2時間近く。
堀木さんのお話を上手にナビゲートしいく次屋さんも素敵な女性。
次屋さんは、夢を追う女性、何かを始めたい女性をバックアップしたい、というスタンスのお仕事。
堀木さんは次屋さんの人生の師でもあるそうで、今回の講演が実現したとのこと。
堀木さんのトークは、
決して壇上の人、という感じではなく、
こんな私でも夢を追うことが出来るのではないか、と思わせてくれる
とっても勇気をもらえるものでした。
それはきっと堀木さんのお人柄、
また、何度も何度も挫折しては立ち上がっていくプロセスに共感でき、
親近感を得られるからだと思います。
私を含む、会場いっぱいの女性が、何らかの生きるヒントを得て、
勇気の一歩であの場所(恵比寿ガーデンルーム)をあとにしたことでしょう。
ついでに言わせてもらえば、今回の講演のスポンサー、
ポーラ化粧品の極上の化粧水をクジで当てた私は
心身ともにリフレッシュのスタートを切れること、間違いなし、と確信して
この講演レポートを終わります。
最後まで読んでいただいた方、ありがとうございましたm(__)mm(__)m

GWも半ば。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
何とも言えぬやりきれない事故が続いており
そのことを考えると胸が痛く落ち込んだりしております。
残りのGW,
いや、GWに限らずですが、
くれぐれもくれぐれも気をつけたいです。
私も車を運転する者として、肝に銘じてまいります。
さて大々的な掃除も終わり、長年の垢を落とし、
(って大げさ^^;)
やっと落ち着いたので、先日行った講演のこと書きます。
すごーく長くなりそうですが、自分の記録のためにも残させてもらいます。
『サクセスウーマン講座』
というタイトルのそれは、
私の後輩でもある、プランニングプロデューサーの次屋妙子さんが主催する女性向け講座で
『夢への挑戦に手遅れはない!』
という、何とも魅力的なサブタイトルがついています。
いいねいいね~~。

何かを始めたい人の背中を押してくれる、という講演。
次屋さんからお誘いいただき、私も、自分を鼓舞する材料、
成長のきっかけになったらな、という思いから、行かせて頂きました。
恐れ多くも、ずーっと以前に私も講師として出させてもらったことがあったのです。
今思い出してもお恥ずかしい限り。
もちろん、その時は最後に歌わせてもらったり、
精一杯やらせてもらいましたけどね

さて、そんなことはさておき、
講師の堀木エリ子さんは和紙デザイナー。
いや、“和紙デザイナー”とだけ呼んでしまうのは、
何だか物足りないくらい、多岐に渡ってご活躍のスーパーウーマンなのです。
優秀な成績で高校を卒業し、
大学進学よりもむしろ社会に即役立てる銀行員の道を選び、
あるご縁をきっかけに、和紙製造会社の事務員に転職。
それが堀木さんと和紙との出会いでした。
ですから、美大を出た、とか、
デザインを勉強してた、とか、
そうゆうことではまったくないのです。
そんな堀木さんが“和紙デザイナー”と呼ばれるまでの道程は運命のめぐり合わせとしか
言いようがない!
初めて福井の和紙工房を訪ねた時のこと。
極寒の工房内で、冷たい水の中で手をパンパンに紫に腫らしながらも
真剣な眼差しで紙を漉く(すく)職人さんたち。
それはもう、感動とかそんなん通り越して衝撃!だったそうな。
(あれ、急に日本昔話になっちゃった

しかし
その後その会社が倒産…。
どんなに素晴らしい手漉きの和紙も、機械漉きの和紙の“量産”、“安価”にはかなわない。
こんなんでいいのか。
日本の伝統はどうなるんだ。
何より、その伝統技術の裏にある、職人さんたちの精神性はどうなる!
堀木さん曰く、その時、“腹の底からパッション”が湧きあがり
この伝統を守って行かねば!と思ったそうです。
誰もやらないのなら、私が守って行く!
と若干20代の堀木さん、無謀?にも決意するのです。
これ、すごいねーーー。
私がやる!ってーのがすごい。
その後、これもご縁である人に投資してもらって
和紙の会社を立ち上げるのです。
でも、その時、100人の人に相談したら、
120人の人に
『そんなん出来るわけない』
って言われたとか。

京都ご出身の堀木さん。
優しい京都弁で、面白おかしく、早口でしゃべりはるもんで、
もう、終始会場笑いが絶えない

その後は“腹の底からのパッション”を保ちながら、
有名デザイナーに依頼し、都内一等地の場所を直談判で押さえ
和紙の個展を開き反響を呼ぶも大、大借金!
危うく社長解雇!となりそうになるが和紙を使ったお酒のラベルで持ち返す。
↓

波乱万丈を繰り返しながら
会社を維持していくのです。
この“腹の底からのパッション”。
堀木さん曰く、かなり曲者で、何度も折れそうになる、萎えそうになる。
これ、共感できます。
いつもいつでも“熱く”いられないもの。
しかし、その折れそうになった時、萎えそうになった時にどう立ち上がるのか!
ここが大事。
この、折れる、とこまでは誰も一緒なんだけど、この後なんだよね、問題は。
私なんてしょっちゅう折れちゃってなかなか復活できないからなぁぁ。
そのたびに堀木さんがされてること…。
それは、原点回帰。
それは気持ちの上でも、技術の上でもだと思います。
自分が何故、このパッションを持ったのか。
あの極寒の工房で感じた衝撃。
また、昔ながらの和紙の本当の良さ、魅力とは何か。
そこに立ち返ってまたスタートする。
堀木さん曰く、
“知らないことは“武器”ということ。
起業の時もそうですが、どんな壁にぶつかっても、
それはなかなかできることじゃない、ということがわからなかった、そうです。

それは、ある意味、その世界ではド素人だった堀木さんだったから、かもしれません。
ナマジ知ってると、できない理由を並べ立てて挑戦することをしない、からです。
堀木さんの中に『できない』という選択肢はない、のです。
できる前提で物事を進める、そうです。
わ~お。
これもまたすごい。
できっこないじゃん、って自分で決めちゃうの、損ですね。
私、このタイプ

目からウロコでした


そしてまた曰く、固定概念を打ち破る!
のが信条。
いつもいつも、
和紙だから、
とか、
伝統を守りたいから、
という概念を捨てて進んで来たそう。
その結果、
世界的チェリスト、ヨーヨーマの舞台芸術を手がけたり、
でこぼこの和紙に写真をプリントしたり、
はたまた、バカラと手を組んだり、と
初めてのことをいっぱいやっていらっしゃいます。
特に、このバカラとのコラボの際のエピソード。
フランスはパリにて打ち合わせ中。
バカラ社が
『今年はバカラ社はLEDのライトで行く』という方針を示したそう。
LEDは、青みがかった真っ白い色。
どう考えても赤くて暖かみがある和紙の特徴とは合わない、
これだけは歩み寄れない、と思ったとか。
しかし待てよ。
和紙=赤くて暖かみのあるもの…
これこそ固定概念!ではないか、と気づいた堀木さん、
よし、チャレンジしましょっ!
と腹をくくったそうな。
そして
バカラと和紙の素晴らしいコラボ・シャンデリアが誕生するわけであります。
常に、目の前の人の要望に精一杯応える、
ことを繰り返して来た結果、今があるとのこと。
ある意味、
自分から何かを生み出そう、というところからは始まっていないそうです。
途中大病を患い、遺言状をしたためたことも。
それをきっかけに、毎年遺言状を書いてるそう。
書くことによって、自分を整理できる、やりたいことがまとまる。
ぶれない自分を作れる。
死に様は選べないけれど、生き様は選べる。
成り行きの人生を歩むのか、自分で選んで進むのか。
もう、胸の痛い話が次々と出てまいります。
あっと言う間の2時間近く。
堀木さんのお話を上手にナビゲートしいく次屋さんも素敵な女性。
次屋さんは、夢を追う女性、何かを始めたい女性をバックアップしたい、というスタンスのお仕事。
堀木さんは次屋さんの人生の師でもあるそうで、今回の講演が実現したとのこと。
堀木さんのトークは、
決して壇上の人、という感じではなく、
こんな私でも夢を追うことが出来るのではないか、と思わせてくれる
とっても勇気をもらえるものでした。
それはきっと堀木さんのお人柄、
また、何度も何度も挫折しては立ち上がっていくプロセスに共感でき、
親近感を得られるからだと思います。
私を含む、会場いっぱいの女性が、何らかの生きるヒントを得て、
勇気の一歩であの場所(恵比寿ガーデンルーム)をあとにしたことでしょう。
ついでに言わせてもらえば、今回の講演のスポンサー、
ポーラ化粧品の極上の化粧水をクジで当てた私は
心身ともにリフレッシュのスタートを切れること、間違いなし、と確信して
この講演レポートを終わります。

最後まで読んでいただいた方、ありがとうございましたm(__)mm(__)m
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コメント
マックさん!
最後まで読んでくれてありがとう!
なんかオチをつけないと気がすまない性格なもんで(^^;)。
しかし、感銘を受けた講演で、私の新たな原点になりました。いや、して行きます(*^_^*)
2012-05-03 19:13 IZUMI URL 編集
No title
真剣に生きている方の生き様は胸を打つものがありますよね。
最後のクジのくだりは、「さすが、いすみさん!」と笑ってしまいました(笑)
2012-05-03 18:24 マック URL 編集