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義母の雛人形

早春の候

そろそろ3月ですね。
3月といえば、カズンはこの春で、
デビュー28年を迎えます。
公開動画など準備しておりますので、お楽しみに!

さて、
おとなりさんに可愛らしい「ひなまつりのお菓子」をいただきました。

そうかー。もうすぐひな祭りでしたね。

それがきっかけで、10何年ぶり!?に、義母からもらった雛人形を出してみました。
毎年、出そう出そうと思ってるうちに3月3日が来てしまって😅

雛人形と言っても、本当に小さなシンプルなもの。
お内裏様とお雛様だけです。

子供の頃、近所のお姉さんのお宅に、畳の部屋いっぱいの
立派な七段飾りがあって、この時期になると見せてもらいに行ったものです。
その迫力に羨望の眼差しで見てました。
すごいな〜〜って。
我が家は、姉と私、女2人もいたのに、雛人形とか、一切縁がなかったんですよね。
欲しいとも思っていなかったような。

それでも、牛乳瓶でお代理様とお雛様を作って、勉強机の上の奥に並べて
それを眺めてはささやかながら一人でひな祭りを楽しんでいたから、
もしかして本当は欲しかったのかな〜。

写真は、義母からもらった雛人形。
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おとなりさんからいただいたひな祭りのお菓子。
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母が亡くなった後、すぐに娘が産まれて、悲しみのどん底、且つ、
子育てなんて全くわからずなのに、色々聞きたい母はいなくて、
そんな時、義母は遠い田舎から出て来てくれて、産後の世話を
全部してくれました。

掃除洗濯はもちろん、美味しいおかず作り。
干し椎茸を甘辛く煮てくれる、
コロコロのさと芋を煮てくれる、魚を焼いてくれる、切り干し大根の煮物、、、
こんな田舎料理ばっかりじゃ、都会育ちのいずみさん
(いずみの「い」にイントネーションがある、特徴的な呼び方)がかわいそうだって言って、
しばらくしたら、朝はハムエッグとトーストにしてくれたり、
夜はフライや唐揚げ、ハンバーグを作ってくれたりもしました。

完全母乳で育てていたから、やたらとお腹が空いて、
ご飯、2杯、3杯は当たり前だったあの時代。

義母が作ってくれるご飯は本当に美味しくって、
モリモリパクパク3人分くらい食べました。

義母は働き者で、小さな体で、マンションの屋上に部屋の畳を全部運んで干してくれたっけ。
いまだにそれは語り草となっていて、
「あの時はよくあんなことをした。今じゃとてもできやしない」と笑い話となっております。

産後、随分と長く東京にいてくれたけれど、
さすがに田舎で待つお義父さんもかわいそうで
とうとう義母が帰省してしまう日が来ました。

駅に義母を見送った後、無性に寂しくなって、
娘を抱いて線路沿いの道をシクシク泣きながら
帰ったことが昨日のことのように思い出されます。

母を亡くしたばかりの私に、義母の優しさは沁み入りすぎました。

話がどんどん逸れてますが、その義母からもらったひな人形。
女の子が産まれたからせめて、と思ってくれたと思います。
バックが寂しいね、と言って、ゴツゴツした節の高い手で、
作ってくれた折り紙の金屏風も健在。

いただいたひな祭のお菓子で思い出した眠っていたひな人形。

おとなりさんのお心遣いから、義母の優しい思い出まで辿り着いた、
お天気の良い早春の候。





おまけは昨夜のご飯。
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家族全員で食べられなかったことが悲しくて涙が出ちゃうくらい美味しくできたアボガトとネギトロ丼。
味付けはニンニク醤油と胡麻油のみ。


最近、悲しいニュースばかりで胸を痛める毎日です。
世界に一日も早く、平和が訪れることを願って止みません。


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